鍵がなくて小銭で開けようとした先輩

coin_kagi昔のドアの鍵には、ドライバーか何か細いものをドアの隙間に差し込んだら簡単に鍵を解除できるというドアがありました。従って学生の頃に先輩が、鍵が無くて小銭をドアの隙間に差し込んで開けようとしたことがありました。結局、小銭を2枚差し込んだ時点でドアの施錠部分に到達することができて、鍵を解除することができました。その鍵がドアに取り付けてある場合には、部屋を出る際にドアノブに付いたボタンを押すだけで簡単に鍵が掛けられたので便利でした。今思えばそんな施錠システムのドアは、鍵を掛けているようで掛けていないようなものだったように思えてきます。もちろん学生のアパートなので、万が一留守中に空き巣に入られた場合でも現金が部屋にあまり無かったことも確かです。

ところで、そのドアノブの内側に付いたボタンを押したら鍵が掛かるという施錠タイプは、一般のアパートの場合それなりの対策が打ってありましたね。ちょうど鍵が掛かる部分に、ドライバーなど細い物が入らないようにL字型のプレートがドア側に取り付けてありましたね。もちろん、そのプレートも厚みが1ミリ程度の鉄板だったために、クギ抜きのようなバールを差し込んだら、プレートを手前に折り曲げることも可能だったかもしれません。しかしながら、今ではそんな子供騙しのような施錠システムを見かけることも無くなりましたね。

また、近年はデジタル化の時代なので、テンキータイプの暗証番号を入力するような施錠システムやカードを差し込むタイプの施錠システムも多くなっているようです。そのカードを差し込むタイプというのは、洋画などを見ているとアメリカなどのホテル関係に多く採用されているようですね。客室を掃除する外国のおばさんなどが、カードを差し込んで客室に入る場面を見かけることがあります。一方日本のホテルの場合、私はそんなカードタイプの施錠システムのホテルには未だ宿泊したことはないですね。