自宅の鍵をどこかに落としたために、只今、鍵屋さんに待機してもらっています。テレビのドラマなどで犯罪者が行っている鍵穴に細いピンのようなものを差し込む所謂、ピッキングという方法で鍵を開けてくれているのですが、鍵もないのによく家のドアを開けれるなあ！と素人目線からすると不思議でなりません。そこで、鍵屋さんという職業について調べてみたのですが、このピッキングという独自の鍵を解除する方法については、本来は犯罪者ではなくて鍵屋さんの仕事なのだそうです。もちろん、その技術を習得するためには専門に学ぶ機関や資格試験などもあるようですね。

ところで、従来からの家に使用されているディスクシリンダーという施錠システムの場合、鍵屋さんが行うピッキングという方法を用いると開けられるようになっているようなのです。おまけにディスクシリンダーの場合には、近年の車に数多く採用されている電子キーのような電子機器ではないために、故障やトラブルというのも少ないようなのです。また、ディスクシリンダーが開発された当初は、ドライバーを差し込んでドアをこじ開けるという空き巣が多かったために、ドライバーでこじ開けにくい鍵穴の形状が「く」の字になっているディスクシリンダーが採用されるようになったという経緯があるようですね。ところが、今日では空き巣すらもこのピッキングという特殊な技法を使うようになってしまったそうです。従って、ピッキングに対抗できるようなロータリーディスクシリンダーやディンプルシリンダーなどの施錠システムに交換するとよいでしょうね。

ちなみに近年では、ピッキングという特殊な技法を用いずに、ドアノブの内側についているサムターンをドアの外から回してドアを開けるサムターン回しという裏技を使う空き巣も多いようですね。この方法は、ドアノブの近くに外から穴を開けて、針金や金属の棒を差し込んでサムターンを回すという方法です。